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False Islandのキャラブログ。日記ログとか絵とかネタとか色々。 キャラロールがぽんと飛び出ますので苦手な方はご注意を。



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(黒い手帳の端書き)


 俺達は目下の所、魔法陣の回収を一つの目標に設定して動いている。
 理由は明白で、移動可能な魔法陣を増やしておけばそれだけ遺跡外からすぐに移動できる範囲が増えるからだ。同時に魔法陣を一種の「到達点」として見る事で探索計画を立てやすくするという側面もある。地図を見る時に目標がないとどう進んで良いか分からなくなるし。
 それと――これはもっぱら俺だけの理由なのだけれど、魔法陣の形状そのものを把握する事が目的でもある。
 実は前の島からこっそり手帳に記録していたのだが、島の暴走で色んなものが吹っ飛んだせいかまるで使えなくなっていた。使えないのは駄目だ。今現在使えるものでなければこちらとあちらを結ぶ座標としては設定できない。
 とは言うものの、俺はまるでこの魔法陣を解読できてはいなかった。全て微妙に違うのだけれど、その法則性が見いだせない。思わせぶりに付けられた名前との関連も不明だ。
 俺程度の術者が解読出来るようには作られていないのかもしれない。それどころかこれが本当に魔法陣なのか――魔術で動くものなのかどうかすら俺にはよく分からない。
 呪文も唱えず思い描くだけで転移する事が出来る、ってのは、字にすれば簡単だが、実は物凄く高度な技術なんじゃなかろうか。魔術に携わる者だけでなく魔術が使えない者やそもそも魔術が存在しない世界からやって来た者でさえ使えてしまうのだから。

 となると俺は他の方法でこちらとあちらを結ばねばならないわけで、澪標は方向性を示す標としては使えるが座標としてはまだ危うい。もっと確実な方法が欲しい。
 そういえば、俺をこっちに送ったあいつはどうやってここと向こうを結んだのだろう?
 ……というか、あいつはどんな陣を使っていたのだったか。
 俺はあの時、あの陣を見ているはずなんだけれど。


(端書きはここで終わっている)
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